ビジネス英会話のベルリッツ
20代の半ば、週2回は町田のベルリッツに通っていました。バブルの前の1980年代。 Doing Business in Englishが教材でした。
多くの多国籍企業が、日本をアジアを戦略拠点と位置づけていた時代です。「24時間戦えますか?」というCMがあったほどで、過労死が問題だった頃でした。
会社が教育費を払ってくれましたから、結果を出すのは必至でした。つまり、TOEICのスコアに裏付けされた英会話力。
Yes, No, Key, Orと呼ばれるベルリッツ・メソッドで頭とお口の訓練です。
例えば、I’m an engineer. というセンテンスが与えられたら、
Are you an engineer?
Are you a teacher?
What do you do?
Are you an engineer or a teacher?
この4つの疑問文が頭にすぐに浮かんで、口から出るように訓練します。
相手から”Yes!”を取りたいのか、それとも”No.”と言わせたいのか、根掘り葉掘り聞きたいのか、それとも選択を迫るのか。
まだ若かったので、この訓練の背後にあるロジックなど全く考えられませんでした。
英会話学校で教えてくれるのはHowですが、ビジネスに必要なのは、むしろWhy?と自らに問いかける力だったような気がします。
(2011年11月1日にiWebで作ったページより)