バーター貿易の師走

今年は庭の金柑を少しずつ採っています。

例年ならば庭の金柑を食べにやってくる野鳥が来ません。

どうしてだろう?

不思議に思っていましたが、理由が分かりました。 今年はカラスが庭のすぐ東側の雑木林に巣を掛けました。 雑食で縄張り意識の強い鳥です。 小さな野鳥もヒヨも恐くて近づけないのです。

今年は人間様が金柑をいただくことにしました。

お正月前に金柑のシロップ煮を作っています。

出来たところで、知り合いの方から採れ立てのお野菜をいただきました。

畑の帰りという事だったので、玄関先でしたが金柑のシロップ煮に熱いお湯を注いで出しました。

「温まった!」

という言葉に気を良くしたので、作ったばかりの金柑のシロップ煮を全部あげてしまいました。

後は戴いたお野菜の下準備です。

毎週火曜日に定期便で届くオイシックスのお野菜とは違います。

葉物はちゃんと洗って水に刺す。

採れたて野菜と一緒に手作りの門松もいただきました。 師走のご挨拶です。

お歳暮の季節はお返しの季節です。 対面の場合はバーター貿易です。 想定外の場合も田舎らしいディーリングがあります。

無いは在る。 在るは無い。

感覚的には宗教に近いものがあります。

今日は生鮮食料品と加工食品のトレードでした。 田舎暮らしは早い話が食べられる物の交換です。 ペーパーマネーもビットコインも使わないのが田舎のトレードです。

明日も金柑をちぎってシロップ煮を作ります。明日も誰が来るかは分かりません。 私達の手元に金柑シロップが残るかも知れないし、残らないかも知れません。

2本足であろうが3本足であろうが、カラスって影響力があるんです。

西洋ではバタフライ効果。

日本では桶屋が儲かる。

何はともあれ、師走も後3日です。