ひともじのぐるぐる

土曜日はお掃除の日。 今日は要らなくなった観光パンフレットを処分しています。 熊本市広報誌の「わくわくがはじまる本」を手に取って開いたら、面白いものをみつけました。

ひともじのぐるぐる

何だと思いますか?

 

熊本伝統の美味の中に、ひともじのぐるぐるがありました。 ひともじは、熊本の伝統野菜だそうですが、お隣の福岡県に住んでいる私達は分葱(わけぎ)と呼んでいます。 丁度イカが出る頃に、分葱も出るので、いぼじょまげを作って、ボイルしたイカと一緒に辛子酢味噌でいただきます。

子供の頃に母が作ってくれていたわけぎのいぼじょまげを懐かしく思い出して、今年は久しぶりに母と一緒に作りました。

イカと分葱のいぼじょまげ
イカと分葱のいぼじょまげ

分葱のいぼじょまげは、この地方の田舎料理だとばかり思っていましたが、何とひともじのぐるぐると呼ばれる熊本伝統の美味なのだそうです。

分葱をさっと茹でて、あら熱を取ります。 芯の長さにもよりますが、指3本に1回半から2回半巻いてから、指を抜いて、葉の部分を芯にぐるぐると巻き付けます。 言われてみれば、なるほど、「ひともじのぐるぐる」です。

「わくわくがはじまる本」によると、ひともじのぐるぐるの生い立ちは下記の通り。

天明2年(西暦1782年)左前になった肥後藩の財政を立て直すため、藩主細川重賢が、万事を切り詰める節倹耐乏生活を上下に呼び掛けました。 特に贅沢だった酒の肴が槍玉にあげられ為、手に入りやすいひともじ(分葱)を使った肴「ひともじのぐるぐる」が出来たと言われています。

捨てようと思って、その前に一読したら、捨てられなくなりました。 辛子蓮根もいきなり団子も懐かしい味です。

食は文化なり。

私達の食の生い立ちを、ちょっと考えてみました。

「わくわくがはじまる本」

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ネーミング通りの本でした。

皆様も、どうぞ「わくわくがはじまる週末」をおすごし下さい。

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