夏の思い出

日本の夏、キンチョウの夏。

金鳥の蚊取り線香を焚きながら、庭先で胡瓜のお世話をするようになった夏でした。

幸い、軒下のプランターで育てた胡瓜は、ウィルスに感染せずに済みました。

野ざらし状態だった胡瓜は、葉が縮んで黄緑色になり、斑点を打ちましたから、泣く泣く処分しました。

ベランダ・ガーデニング初心者の私にとって、初めての夏は、「殺生の夏、祈りの夏。」でした。

ナスと害虫から学んだ夏でした。 タキイの千両2号はとても見事な葉っぱで、綺麗な実を着けてくれましたが、あっという間にアブラムシに葉っぱを駄目にされました。 アブラムシの駆除には手が回らず、白い粉をまき散らしながら飛び跳ねるコナジラミの駆除に始まり、更新剪定後の若葉をバリバリ食べるショウジョウバッタの駆除に終わった夏です。 最初はおそるおそるでしたが、今では何も考えずに身体が動きます。

地球規模で白い粉が撒かれているせいか、この夏は日照時間が例年の半分以下です。 連日連夜の散布が続いているので、お天気が急変し、なかなか晴れ間が続きません。

トマトは一勝一敗という感じでした。 サントリーのルビーノは見事に成ってくれましたが、ピュア・スイート・ミニは思うほどの収量ではありませんでした。 コンパニオン・プランツとして育てたバジルを、ショウジョウバッタに食べられる前に慌てて収穫し、バジルソースを作って喜んだ夏でした。

蝉時雨は聞こえるものの、既に秋の風情です。 ショウジョウバッタもあまり元氣に飛び跳ねないので、楽に駆除できるようになりました。

台風の被害も、豪雨の被害も各地でありましたし、8月最後の広島の土砂災害も心の痛む出来事でした。

日本の夏、緊張の夏。

秋雨の時期は、地盤の緩んだ箇所で災害が起こりやすい時期です。

日本では10月までは台風のシーズンです。 人口台風ならば、何が起こるか分かりません。

日本の秋、緊張の秋。

今年の秋は食糧危機に備えて、種まきと種芋の植え付けをします。 プランターに植えて、雨に打たれず、できるだけお日様に当てる工夫をしたいと思っています。

二階のベランダで育てた緑のカーテンは、ようやく西洋朝顔が満開になりました。 目に涼しげな、ヘブンリー・ブルーです。 あばしゴーヤも大量に葉っぱを剪定した後、元氣を盛り返して、実が成るようになりました。

皆様も、どうぞご自愛下さい。

合掌。

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